2018年9月5日水曜日

公共施設有料化の議案に対する質疑

昨日の議案審議で、公共施設有料化の議案についても質疑が行われました。

今回、宮脇議員が、公共施設受益者負担特別委員会の委員のため、私が質疑をすべて行いました。

公共施設有料化の関連議案は第54号~61号までの8件です。

連続8本の質疑は、事前に質問を用意はしているものの、他議員の質疑の内容や、市の回答によっては、減らしたり追加したり、修正したりとその場での、集中力と反射神経を要するため、終わったとはどっと疲れました。

詳細な審査については、9月11日の委員会で行われますので、是非皆さん足を運んでください。

以下に、議案審議の質疑の概要を載せておきます。



議案第54号 伊勢原市上満寺多目的スポーツ広場条例の制定について
   他の子どもスポーツ広場は無料であるのに、上満寺多目的スポーツ広場の使用料を取る理由について。
   上満寺多目的スポーツ広場の有料化による収入上限見込額は、年間で58548円となっているが、これにかかる事務的な時間や人件費、郵送料、納付チェック、郵送料などはどの程度かかるのか。


議案第55号 伊勢原市行政センタースポーツ施設条例の制定について
   行政センター弓道場について。弓道場は現在弓道連盟が実質的に管理運営しており、市としては日常的に管理費がかかっていません。有料化した場合に弓道連盟なしで管理運営をする予定なのか。
   管理費の経費の計上がないのはなぜか。
   今回、青少年センター廃止条例も出されていますが、そうなった場合、トレイの設置、管理事務所の設置などの費用はどの程度になると考えているのか。
   第5次総合計画の後期基本計画の「暮らし力」の基本政策1-1「健やかに生き生きと暮らせるまちづくり」の施策01「こころと体の健康づくりの推進」の施策方針の中に「市民が自ら体力づくりや食生活の改善に取り組むための支援を行います」とうたわれています。「公共施設等総合管理計画」には「総合計画をはじめとする他の計画との整合を図っていく」とはっきり書かれています。その伊勢原市が、健康づくりの活動場所である運動施設の有料化を進めるということは、施策方針と逆行しているのではないかと感じますが、整合性はとれているのか。


議案第56号 伊勢原市立学校施設の開放に関する条例の制定について
   小中学校の屋外運動場、屋内運動場(体育館)の有料化に伴うものですが、収入見込み額が年間約127万円。これにかかる、事務的な時間や人件費はどの程度かかるのか。 


案第57号 伊勢原市コミュニティセンター条例の一部を改正する条例について
   コミュニティセンターの役割についてどう考えているのか。
   大田ふれあいセンターは廃止され、コミセンが有料化されることでコミセンの役割が低下するのではないか。
   現在、コミュニティセンターでは夕方5時から10時まで管理者が不在になっています。それ自体も問題があると感じますが、地域の団体でなくても利用が可能になってくるわけですから、危機管理の問題や、有料化した場合に現金を扱うことになると思うので、これまでの体制では公共施設としては非常に問題があるのではないかと考えますがいかがですか。「公共施設白書」や「公共施設等総合管理基本方針」にも「安全安心を確保していきます。」と書かれていますし、危機管理や現金管理の立場から管理者などを配置すべきではないでしょうか。
   大田コミュニティセンターは昨年度、年間27000人が利用しているコミュニティセンターの中で最も利用されている施設です。インターネット予約もでき、多くの皆さんの要望にも応えている施設です。こういった実情を鑑みると真っ先に廃止する理由はないと考えますが。


議案第58号 伊勢原市立武道館条例の一部を改正する条例については質疑せず。


議案第59号 伊勢原市都市公園条例の一部を改正する条例について
   総合運動公園体育館のトレーニング室の使用料金ついて今回の改定で、使用料が200円から300円になるとのことです。それに伴って、収入見込み額が約330万円増えるということですが、この数字の根拠について伺います。 


議案第60号 伊勢原市コミュニティ防災センターに関する条例の一部を改正する条例について
   消防署南分署の2階を練習室として使用するという事ですが、現在の大田コミュニティセンターから約300mも離れた場所にある施設です。リスク管理という点で、何かあった場合に、現場に施設責任者が対応しないわけにはいかないと思いますが、どういった想定をされているのか。
   近年、防災の役割がますます重要になる中、市内消防署で唯一の防災講習室として存在している南分署を公民館の補完施設として位置付けるのは無理があるのではないか。消防職員も業務にあたっているときに、音楽がなるなど、命を預かる消防職員に少しでもストレスをかけることについて、業務に支障が出ることも考えられますが、どう対応を考えているのか。


議案第61号 伊勢原市公民館条例の一部を改正する条例について
   公民館はこれまでもこれからも社会教育施設であって、有料化はなじまないと考えます。市民が成人してからも学び、議論し、交流することをしっかり保障することは行政の責務であると考えます。この点からして有料化することがあってはならないと考えますがいかがですか。
   公民館を使う人、使わない人は、公民館を使用するかしないかの選択する権利は平等に保障されており、これに対して税金を投入することはなんら不公平ではないと考えます。そうすると受益者負担という考え方(公民館を使う人、使わない人の間で税の不公平が生じるという考え方)自体が公民館を利用するにあたって、なじまないと考えますがいかがですか。



 市の回答については、また後日ニュースにてお知らせしますが、総じて、市民への説明責任を果たしていないまま、未定の内容も多く、要求していたデータについても告示後に出されるなど、これでよく議案として出せるなと思う内容が盛りだくさんです。
議会で審議する以前の問題があります。

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