図書館で借りてきた絵本の中の一つで、なかなか風刺の効いているなぁと思った作品です。
ある王様がお気に入りの大砲を一つ持っていました。この大砲をうちたくて、うちたくて仕方がなかったのですが、戦争がなかったので打てませんでした。
ある日、キツネが王様の大好物の魚を川で勝手にとっていたところ、キツネのくせに生意気だということで、大砲を撃って追っ払いました。
そこへ、キツネがもっと大きな大砲を持ってきました。
王様はキツネに負けないように、さらに大きな大砲をつくらせ、キツネもまた大きな大砲を持って来るので、大砲くらべはエスカレートしていき、数や派手さや形やかるさでもキツネにかないませんでした。
ところが、最後はキツネの大砲が枯葉で作った偽物だとわかりました。
しかし、時すでに遅く、後に残ったのは様々な大砲だけ。
それから王様は大砲を打ちたいなんて思わなくなりましたと…。
人は時につまらない意地や見栄をはるもの。
これを政治に持ち込まれるとたまったもんじゃないですが、世界の様々な情勢と似ているなと考えさせられる絵本でした。
日本も例外ではなく!
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