2016年9月7日水曜日

#伊勢原市議会 9月定例会  一般質問

本日、9月議会の一般質問が終わりました。

私は2点について質問をしました。


1、LGBT(性的マイノリティ)の権利保障について

2、日向ふれあい学習センターについて

質の主な内容は以下の通りです。
答弁も含めた内容は、また後日お知らせします。


私は日本共産党伊勢原市会議員団を代表いたしまして、通告に従い2点について質問いたします。大きな一つ目、LGBT(性的マイノリティ)の権利保障について伺います。
今回、私はLGBT(性的マイノリティ)の人達が、社会の中で、無理解や偏見により、差別にさらされ、異性を愛するのが当たり前という決めつけによって、多様な個性の発揮が妨げられ、ありのままに生きることを妨げられているのではないかと感じ、とりわけこの問題については、行政の取り組み、教育機関での取り組みの重要性を感じ、一般質問で取り上げさせていただきました。
 前段、質問に移る前に、ご存知の事と思いますが、LGBTについて簡単に説明をさせていただきます。
 LGBTは性的マイノリティの総称とされています。Lはレズビアン・女性同性愛者、Gはゲイ・男性同性愛者、Bはバイセクシュアル・両性愛者、Tはトランスジェンダー・体の性と心の性が一致しないという感覚(性別違和)をもっている人の事で、日本では性同一性障害という言葉が定着しています。頭文字を併せてLGBTという言葉が使われています。直接にはこれら4つの性のあり方(セクシュアリティー)を一括して表しています。
性のあり方は、「からだの性」「こころの性」「好きになる性」の3つの要素で説明することができます。
「からだの性」は、生まれ持った身体の性で、これをもとに戸籍上の性別の届出がされています。
「こころの性」は、性自認(ジェンダーアイデンティティー)ともいわれ、自分自身の性別をどう認識しているかというものです。「男性である」「女性である」または「どちらでもある」「どちらでもない」という感覚です。「こころの性」は必ずしも「からだの性」と一致するとは限らず、明確な境界線もなく、見た目では判断がつかないところです。
 「好きになる性」は、恋愛や性愛の対象となる性で、「男性を好きになるか」「女性を好きになるか」という性的な意識です。これは性的指向(セクシュアル・オリエンテーション)とも言います。「好きになる性」についても、「男」「女」に単純に分けることはできず、男女の両方を好きになる人もいますので、明確な境界線はありません。
 このほかに、自分の性のあり方(セクシュアリティ)が分からない、迷っている、どこかに分類できない、または、決めたくない、という人やそういった状態の事を「クエスチョニング」といいます。特に、10代では心も体も大人へとおおきく変化していく時期であり、周囲や自分自身に対する違和感が強くなったり、気持ちや感覚が揺れ動いたりと、この時期には少なくないことです。これらも含めて、LGBTQとも言います。
 レズビアンは、「心の性」と「好きになる性」が女性の人を指します。「からだの性」は男性の場合も女性の場合もあります。
 同様に、ゲイは、「心の性」と「好きになる性」が男性の人を指します。「からだの性」は女性の場合も男性の場合もあります。
 これを聞いただけでも、性のあり方(セクシュアリティー)がいかに複雑で多様で、見た目ではわからないものであるかが理解できると思います。
電通総研が2012年に行った、20歳~59歳の7万人を対象としたLGBT調査では、国内人口の5.2%、約20人に1人がLGBTであるとの結果が出ており、2015年の再調査では、7.6%という数字が報告されています。日本労働組合総連合会が825日に発表した「LGBTに関する意識調査」では、働く人の8%がLGBTであるとの報告がされています。私も含め、おそらく大半の方が、自分たちの周りにはLGBTの人はいなかったと思われるかもしれませんが、それは、見えていないだけであり、学校の1クラスに1人から2人または3人はいるということを考えれば、いかに今の社会がLGBTを受け入れる環境はなっておらず、当事者がカミングアウトしづらい世の中であるかが理解できるのではないでしょうか。
1999年に制定された、男女共同参画社会基本法では、日本国憲法に個人の尊重と法の下の平等がうたわれ、男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は重要な課題であると位置付けています。同法の第九条には「地方公共団体の責務」として、地方公共団体は、基本理念にのっとり、国の施策に準じた施策を策定し、実施する義務を地方自治体に義務付けています。本市でも伊勢原市男女共同参画プランの策定が行われ、平成25年に改訂版も出されています。
また、平成19年に策定された「伊勢原市人権施策推進指針」においては、さまざまな人権課題というところに、セクシュアル・マイノリティに関する人権侵害…も課題となっています。と書かれています。
しかし、LGBTの人権に関する取り組みは、国内でもまだまだ進んでおらず、課題は多く残されています。
 先日も、神奈川新聞にLGBTについて取り上げられていました。一橋大学の学生が友人に同性愛であることを暴露され、その後、精神状態が不安定になり、まもなく転落死したことが、遺族が裁判に訴えたことで明るみに出ました。この提訴内容が事実であれば、日本の大学、日本の社会全体におけるLGBTに対する差別の深刻さを露呈した事件といえます。
 そこで、こういった痛ましい事件が起こらないためにも、多様な個性の発揮が最大限尊重され、ありのままに生きることを認められる社会の実現のためにも、以下の質問を行います。
(1)  LGBTに対する近年の動向について、国際的な流れや国内の状況をお示しください。
(2)  本市のLGBTに対する認識について伺います。
(3)  本市のLGBTに対する取り組み状況と課題について伺います。
(4)  本市の教育機関でのLGBTに対する取り組み状況と課題について伺います。

  
次に大きな2つ目、日向ふれあい学習センターについて伺います。
公共施設等総合管理計画において、日向ふれあい学習センターについては、指定管理期間の終了時期や建替えが必要となる時期を見据えて、日向の他2施設も含め、平成33年度以降をもって廃止する。なお、日向地区の観光振興等において代替機能が必要不可欠な場合は、民間譲渡等を検討する。と書かれています。

日向ふれあい学習センターを含めた3施設は、自然の中で体験や交流ができる宿泊施設として市内で唯一の施設であります。これまでも、特別支援学級や市内の各種団体にとどまらず、市外や県外からの利用者もいます。耐震強度の不足や土砂災害、老朽化などはあるものの、その機能と役割は他には代えがたいものがあります。またこの先、宝城坊本堂の改修も終え、日向地区の観光振興においても役割を発揮する場所ではないかと考えられますが、今後の活用について、市はどのように考えているのか伺います。

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